自動車保険の保険金を支払ってもらおうと思い相談してみた結果!なんと支払い拒否があったという自動車保険会社をランキング形式にしてみました。平成18年時に金融庁が発表した保険料の不払い損害保険会社が10社も該当というのは衝撃だったのではないでしょうか。損害保険会社と言えばどこも大手で聞いた事がある会社ですからつい信用してしまっていたが実は過去には不払いや払い渋りが明確に調査で発覚していたことがあった。
自動車保険が主に支払い拒否となる項目
主に自動車保険料が支払い拒否となる場合はどういった時なのでしょう。有名な支払い拒否となる項目を並べて見ました。
・お酒や薬物を使用して運転をした事故 ・免許も持っていない人の事故 ・家族間での事故(他人への事故とは異なるため) ・わざと起こした事故や詐欺として認定された場合 ・天変地異や戦争など ・事故受付の期間が過ぎた事故(主に60日以内とされる場合が多い) ・告知事項義務違反や嘘の報告、記載 |
有名な事例を7項目並べてみた。意外と知られていないのが家族間での事故であろう。確かに他人への賠償である自動車保険には親族は含まれていない。ただ車両保険はまた別の考えですし当然そのような事故を起こした場合は保険会社には確認はするべきです。
各自動車保険会社で保険金による苦情件数
日本損害保険協会には損害保険にまつわる苦情が寄せられているデーターを公表しているのですが保険金のみで考えた場合全体の何割ぐらいが保険料に関する事なのでしょう。
この表を見てください。(2021年7月~9月データー)
企業名 | 苦情割合 | 合計 |
セゾン自動車(おとなの自動車保険) | 71.10% | 30 |
共栄火災 | 58.20% | 69 |
あいおいニッセイ | 56.70% | 286 |
三井住友海上 | 54.10% | 409 |
三井ダイレクト | 50.10% | 43 |
日新火災 | 44.80% | 41 |
東京海上日動 | 44.20% | 731 |
損害保険ジャパン | 43.10% | 599 |
SBI損害 | 42.30% | 68 |
AIG損害 | 31.30% | 95 |
au損害 | 28.60% | 1 |
イーデザイン | 26.00% | 39 |
ソニー損害 | 21.40% | 99 |
セコム損害保険 | 16.90% | 13 |
楽天損害保険 | 7.70% | 26 |
アクサ損害保険 | 6.60% | 54 |
セゾン自動車保険は苦情の71.10%が保険金にまつわる苦情となります。という事は今回の趣旨である保険金支払い拒否による不満による苦情もこの中にあるのではないかと思う。
自動車保険 支払い拒否ランキング
もう少し鱶ぼってみて行きましょう。保険金という大きなくくりでしたが保険の何についての事だったのでしょうか。保険金の支払い可否、保険金の支払金額、対応の遅れや対応方法、接客態度、その他で分類しています。(2021年7月~9月データー)
合計 | 支払い可否 | 金額 | 対応遅れ | 接客態度 | その他 | |
損害保険ジャパン | 599 | 86 | 281 | 143 | 50 | 39 |
東京海上日動 | 731 | 78 | 342 | 182 | 65 | 64 |
三井住友海上 | 409 | 56 | 183 | 105 | 40 | 25 |
あいおいニッセイ | 286 | 40 | 118 | 83 | 27 | 18 |
AIG損害 | 95 | 19 | 32 | 24 | 9 | 11 |
共栄火災 | 69 | 14 | 32 | 10 | 8 | 5 |
アクサ損害 | 54 | 8 | 24 | 17 | 3 | 2 |
ソニー損害 | 99 | 6 | 48 | 27 | 8 | 10 |
SBI損害 | 68 | 6 | 31 | 20 | 6 | 5 |
楽天損害保険 | 26 | 5 | 8 | 8 | 4 | 1 |
日新火災 | 41 | 4 | 19 | 11 | 5 | 2 |
セコム損害保険 | 13 | 4 | 5 | 3 | 0 | 1 |
セゾン自動車 | 30 | 3 | 12 | 10 | 2 | 3 |
三井ダイレクト | 43 | 2 | 22 | 13 | 4 | 2 |
イーデザイン | 39 | 2 | 20 | 11 | 5 | 1 |
au損害 | 1 | 1 |
提示された保険金額に不満を持っている人が一番多いですね。この中の支払い可否というのは支払いしてもらえるか、されないかですので今回のテーマに近いかと思います。今回支払い可否ついて一番多かったのは損保ジャパンであった。次に東京海上、三井住友海上となる。ただ苦情割合と照らし合わせて考えた場合割合も人数も多いのはあいおいニッセイ、共栄火災と続く。
ただデーターが3か月分しか出ていないので人数が少ない。集計している合計人数が多いければ多いほど信ぴょう性が増しそうだ。
過去の自動車保険支払い漏れランキング
こちらは支払い漏れのデーターですが支払い漏れという事は正当に支払わなかったケースは省かれているはずなのでお客からみれば支払い拒否されたと思われても致し方ないであろう。過去のデーターですが平成 13 年 7 月~平成18 年 6 月の 5 年間の大手損害保険会社の支払い漏れを金融庁が発表しているものとなりますので見て見ましょう。
(支払い漏れ数と額)
件数(件) | 金額(百万円) | |
三井住友海上 | 1,140 | 270 |
損保ジャパン | 975 | 284 |
日本興亜損保 | 833 | 215 |
東京海上日動 | 805 | 270 |
あいおい損保 | 470 | 146 |
5 社 合 計 | 4,223 | 1,185 |
日本興亜と損保ジャパンは合併を現在はしているので同会社となるので過去の件数が多かったのは損保ジャパンとなる。次に三井住友が件数としては多かった。しかし内容は特約などの支払い漏れや不適切な支払い漏れが多かった。特約での支払い漏れは担当者ベースで認識や知識不足で故意というわけでもなく生じた事例がほとんどであった。不適切な不払いについての例としては担当者が加入する際に告知すべき事項を顧客に対し記載する必要がないと言ったにも関わらず保険料を請求する際にはそれは告知義務違反として不払いにされた事例です。加入する際に損害保険会社の担当者にそう言われたら大丈夫かと勘違いしてしまうのは当然の事です。
どういった事例が過去に多かったのか種類別の表で見て見ましょう。(金融庁発表データー:対象期間平成14年4月~17年6月末)
事故発生数 | 支払漏れ数 | 発生率 | 金額 | 1件当り | ||
全損時諸費用保険金 | 11,056,085 | 2,710 | 0.025% | 131,498 | 48.5 | |
修理時諸費用保険金 | 19,684 | 0.178% | 646,447 | 32.8 | ||
車両損害での代車費用保険金 | 35,156 | 0.318% | 1,053,429 | 30.0 | ||
盗難に関する代車費用保険金 | 3,674 | 0.033% | 262,547 | 71.5 | ||
臨時費用担保特約保険金 | 10,011,327 | 25,583 | 0.256% | 258,716 | 10.1 | |
臨時費用保険金 | 3,197,027 | 32,362 | 1.012% | 666,375 | 20.6 | |
臨時費用保険金 | 876,544 | 4,913 | 0.560% | 116,761 | 23.8 | |
人身傷害保険支払事案で未払い | 2,068,471 | 16,585 | 0.802% | 1,717,962 | 103.6 | |
重度後遺障害特別保険金 | 34 | 0.002% | 21,257 | 625.2 | ||
介護費用保険金 | 36 | 0.002% | 101,546 | 2,820.7 | ||
死亡・後遺障害・医療保険金 | 330,214 | 3,353 | 1.015% | 319,027 | 95.1 | |
上記項目以外の付随的な保険金 | - | 11,588 | - | 447,278 | 38.6 | |
29,061,996 | 155,678 | 0.536% | 5,742,844 | 36.9 |
主に支払いがされなかった項目として車両保険や特約などで多かったようです。これらはすべて過去のデーターとなりますので基本的にこのような支払漏れや不適切な支払い拒否は現在は大幅に改善されている。確かに自動車保険会社の担当者と言えども人間である限りミスや新人であれば知識不足という事は当然ありえる話でしょう。間違ってはいけないのは今回発表された内容としては故意的に起こしたという事を指摘している場合ではなく過失に近い支払い漏れが多かったという事を踏まえる必要があるだろう。言われた事をそのまま鵜呑みにするだけではなくご自身でも調査、質問は大事であろう。
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