自動車保険の情報の非対称性が生み出す問題とは?

非対称性という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは簡単に言うと買い手と売り手の情報が必ずしも同じではないというこ事であり求める事が逆の方向に進んでいく現象だ。

中古車の話で有名な話がある。

安くて良い車を購入しようとしていたが安いだけで品質に問題がある車を買ってしまった。

素人の人は見た目では内部の品質までは見抜けないので見た目が一緒であれば安い車を購入するのが当たり前の結果であるからだ。

ただこれは売り手側もマイナスに生じることもある。

中古品は見た目ではわからないので中古品はやめた方が良いという情報が流れれば中古品はだんだん売れなくなってきてしまう。

買い手は安くて良い車、売り手は中古品の売れ行きが求めるがこのように相互に逆の方向に進んでしまう事を非対称性という。

自動車保険の非対称性あるの?

これは自動車保険に関してもそうだ。

事故を起こす人が多いとそれだけ自動車保険は高くするしかなくなる。ただ事故を起こす人からすれば保険料の支出より補償される損害額の方が大きいので得をする。

しかし事故率が高くなれば保険会社は保険料を全体的に上げるしかなくなる。

一報、事故を起こさない人から見れば事故も起こさないのに自動車保険を払い損をしてしまう。保険会社が高くなれば違う安い保険会社に乗り換えるであろう。

結果事故を起こす人が多くなり事故を起こさない人は少なくなる。さらに保険料が高くなるというモラルハザードを引き起こす。

しかし自動車保険会社は事故を起こさなない人を加入させたいし事故を起こす人からは割高な保険料を取りたい。

これは不平等と言わざる負えない。事故を起こしやすい人を見抜くことができないため求める方向とは逆に言ってしまうという非対称性である

こういった事をさけるために自動車保険では運転が荒い人を把握するための機械や等級制度による保険料の値上げなどさまざまな行動を進めてはいるようだ。

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