そしてマツダが1996年に発売および販売を開始したデミオは国内ではコンパクト車に区別されますが、北米ではサブコンパクトカー、欧州ではBセグメントに車格が分類されます(海外での車名は”Mazda2”)。
デミオが発売された当時の松田はバブル景気のときに始めた多チャネル化戦略の大失敗により経営危機に陥っていました。 多チャンネル化の核となったマツダのセダン”クロノス”から引き起こされた経営難ということで『クロノスの悲劇』とも言われています。
※多チャネル化戦略とは自動車メーカーが自社系列の乗用車用販売網を複数列もつことです。国内のメーカーではトヨタ、日産、マツダがチャンネル体型を行っておりました(今現在でも5チャネル化を行っているのはトヨタだけです)。
クロノスの悲劇による危機的状況を打破するために量販車種として開発されたのが初代のデミオです。当時のミニバンブームに乗っかる形で作られました が、当時のミニバンユーザーが物足りなく感じていたスペース、実用性を改善していることからミニバンユーザーだけでなく、上級車や軽自動車ユーザーもデミ オを購入するなど幅広い市場から支持を得るほどの人気車になりました。そして日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞とRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、 このデミオのヒットでマツダは経営危機を回避、デミオは「マツダの救世主」と評されています。
マツダ デミオの自動車保険料相場
平均相場 | 通販型 | 代理店型 |
11,000~150,000 | 10,000~70,000 | 70,000~150,000 |
マツダ デミオの一般的な保険料例(通販型) | ||
35歳/ゴールド免許 | 日常・レジャー/車両保険なし | 20,000 |
38歳/ブルー免許 | 日常・レジャー/車両保険なし | 26,000 |
40歳/ゴールド免許 | 日常・レジャー/車両保険あり | 48,000 |
42歳/ゴールド免許 | 通勤・通学/車両保険あり | 52,000 |
50歳/ゴールド免許 | 日常・レジャー/車両保険あり | 50,000 |
デミオの車両保険については全体の約7割が加入しており、他の車種と比較しても平均的な加入率となっています。しかしモデル別にモルト2014年の 新型デミオに試乗している人の加入率は高く、一方1996年~2002年モデルといった中古もしくは長年デミオに乗っているヘビーユーザーは加入率が低く なっています。車両保険は一般的に車の時価額までしか補償されないので、旧型のデミオユーザーは車両保険にメリットがないと感じているようです。
マツダ デミオのグレード一覧
グレード順にですので下に行けば行くほどグレードと価格が上がります。
・13C(FF、4WDあり)
・13S(AT、MTあり/FF、4WDあり)
・13S アーバンスタイリッシュモード(FF、4WDあり)
・13S Touring(AT、MTあり/FF、4WDあり)
・13S Touring L Package(AT、MTあり/FF、4WDあり)
・13S ブラックレザーリミテッド(FF、4WDあり)
・XD(AT、MTあり/FF、4WDあり)
・XD アーバンスタイリッシュモード(FF、4WDあり)
・XD Touring(AT、MTあり/FF、4WDあり)
・XD Touring L Package(AT、MTあり/FF、4WDあり)
・XD ブラックレザーリミテッド(AT、MTあり)
一番安い13Cグレードのメーカー希望小売価格は約135万円で、最上位グレードのXD ブラックレザーリミテッドのメーカー希望小売価格は205万円になっています。トランスミッションについてATとMTの選択ができますが、価格差はありま せん。一方、駆動方式をFFから4WDに変更するには全体的に価格が約20万円プラスとなります。
燃費がもっとも良いグレードはXD/XD Touring/XD Touring L Package/XD ブラックレザーリミテッドのMT車で、JC08モードで燃費30.0km/Lとなっています。他のグレードではAT車の燃費はMT車の燃費よりも良い(約3.0km/L)のですが、XDタイプにおいてはMT車とAT車ではガソリンタンクの容量が異なり、結果としてMT車の方が燃費が良くなっています(XDのAT車は他と同じ44Lだが、XDのMT車は35L)。また駆動方式がFFの燃費は4WDの燃費に比べて良い(約4.0km/L)です。