自動車保険を契約する段階で、「交通事故特約についてはどうされますか?」という質問を受けた人はきっと多いのではないかと想像しているし、交通事故特約って、どういうものなの?という疑問が湧いてくる人も多いと思われる。
簡単にいうと、「人身傷害保険」で補填される範囲では安心出来ない人のためにある程度の範囲を拡げて用意されたものが、交通事故特約である。
保険会社によっては自動車事故特約という言い方をしているところもある。例えば、歩いている時、自転車に乗っている時、或いは特約条件を満たしている他人の車に乗っている時等において、家族などが事故に遭遇して死傷した場合に備えるためである。
万が一このような件が発生した場合には、人身傷害保険並びに人身傷害自立支援費用特約の保険金が支払われるのが、自動車事故特約(又は別名交通事故特約ともいう)である。 その他の特約に、以下の項目がセットされるオプションがあるので、自分たちの生活環境等をしっかり把握した上で検討することをすすめる。
その他の特約 |
■傷害に対する一時金 |
■傷害に対する一時金倍額払 |
■傷害に対する一時金(¥10,000・¥100,000) |
■人身傷害に対するサポート費用 |
■人身傷害に対する子ども育英費用 |
特約の内容は一般的には以下のようなものがセットされているものがほとんどある。 【契約にセットされているもの】
① | 補償の中心となる記名者 |
② | 補償の中心となる記名者の配偶者 <注>内縁関係の人も含まれる。 |
③ | 親族が補償の中心となる記名者と同じ家屋に住んでいる、または親族が記名者の配偶者と同じ家屋に住んでいる。 |
④ | 補償の中心である記名者、あるいは記名者の配偶者と別々の家屋に住んでいる未婚の子 <注>未婚とは婚姻歴がない人をいう。 |
交通事故特約を複数に跨って契約している場合には、他の契約で補填されるケースが起こり得ることに注意する必要がありそう。
簡単にいうと、重複した部分が生じて、その部分に対する保険料の支払が無駄になってしまうことである。ということは上で記述した契約にセットされている人達が、他の車に交通事故特約をセットしなければ、無駄は省けることになる。
さらに、契約が複数に跨る時は、このような交通事故特約を一つの契約だけセットしている場合には、以下のことに注意する必要がある。
●契約を解約した場合
●例えば、今まで同居していたのが別居したというような家族に関する生活環境が変化した場合
等により、交通事故特約の補償が受けられないことが発生することがあるためである。