これらの違いを考える場合、先ず保険の対象となるものが何であるかを把握することがキーである。
傷害保険というのは対象物は自動車のみならず、住居、持ち物等いわば物を対象として補償する保険であり、片や、自動車保険は自動車を対象として様々な補償をする保険である点が基本的に大きな違いがある。ということは傷害保険の代表的な保険に自動車保険が位置づけされていることがわかる。
以下に傷害保険を類別化した図を示す。保険の種類は代表的なものをピックアップしてみよう。
【損害保険の内訳】
傷害保険 | 自動車保険 | 自賠責保険 |
任意保険 | ||
住居の保険 | 火災保険 | |
地震保険 | ||
からだの保険 | ||
海外旅行保険 | ||
国内旅行傷害保険 | ||
ゴルファー保険 |
他にも、持ち物に対する保険、船舶に関する保険等をはじめ、日常生活に潜んでいる数々のリスクがあり、そのリスクに対して少しでも補償をする保険が発売されている。
【自動車保険】自動車による事故を様々角度で補償を行う保険で、車を所有すれば強制的に加入しなければならない自賠責保険の他に、任意保険として、対物事故による対物賠償保険、自損事故保険、車両保険、人身事故による対人賠償保険、人身傷害保険、搭乗者傷害保険等、実に多岐に亘った保険が準備されている。
それだけ事故による補償金額は高額化していることを物語っていえる。 【住居の保険】マンションのような集合住宅においては火災保険は加入しなければならないし、賃貸物件においても加入する必要がある。
火災保険は火災の他に、風水害等の自然災害、水濡れ、盗難等を対象としているのが通常である。
火災保険以外には地震保険があり、この保険は地震や噴火等を対象としている。地震等の原因での火災は火災保険の対象外となっていることに注意すること。つまり、地震保険は火災保険とのペアで契約することになる。
【からだの保険】何らかの事故に巻き込まれて入院や通院したり、死亡等発生による損害に準備しておくのが、このからだの傷害保険である。あるいは、商店街を始めとした外出先などで、誤って物品を壊したり、他人をケガさせたりした場合の補償を特約として付加させることも可能である。