速度超過は非常に危険性を伴うリスクが大きい。そのために、保険による補償や過失の負担に対する影響が非常に大きいものとなる。自動車保険はどの程度支給してもらえるのか、過失割合などはどうなるのかなどを説明しています。
速度超過の種類について
ここでいう危険認知速度とは、事故発生した場合に相手又は相手の車等に衝突しそうだと気づいて始めて、ブレーキを掛けたりハンドルを切ったりするまでの速度のことと定義されているのが通常である。
別の言い方で事故直前速度といわれることがある。いずれかの車輌に車載カメラ、あるいはドライブレコーダーが付いていればすぐに判明出来る。
ところが、最高速度違反による事故の場合には危険認知速度が確認出来ない等という事態が起こりうる可能性がある。
事故を原因を調査しても、ブレーキを掛けた痕跡が発見出来ないということになれば、他の要因による事故発生ということになりそう。
たとえば、居眠り運転とか脇見運転等の要因が主に考えられる。
もし、居眠りが原因ということになれば、過労運転等の危険運転と見做され、違反点数として25点が計算されることになる。これはとても高得点の違反点数となってしまう。
速度超過の場合の自動車保険の過失割合
一言で言うと自動車保険は速度超過の場合であっても支払われる。しかし速度超過の場合の過失割合によって支払われる額が変わってきたり減額されるケースもある。
速度違反による事故の場合の過失はどの程度負担がかかってくるのかという問題について説明していこう。
事故には様々なケースが考えられる。車両同士の場合は
①前の車輌に衝突、
②中央ラインからはみ出て対向車に衝突、
③車線変更を行った時に衝突
といったケースが考えられる。
逆に被害者であっても、速度超過の場合には過失負担がのしかかってくるケースがあることを知っておく必要がありそう。被害者の負担ケースを列挙してみよう。
【ケース1:速度違反が10km以上】過失負担として、概ね10%増
【ケース2:速度違反が25km以上】過失負担として、概ね10%~30%増
【ケース3:危険運転致死傷】過失負担はケースバイケース
速度超過違反で事故を起こした場合であっても、自動車保険における対物保障、対人保障は間違いなく支払われるが、本人の傷害や車輌に対しては減額されたり、支払われないことがあることに留意する。
例えば、速度が50kmの超過、居眠り運転等と認定されたような重大な過失である場合がこのケースに相当する。
速度超過が50km以外の場合には速度に応じて減額される場合も発生。いずれにせよ、いいことは全くないため、速度違反には充分注意して運転することであろう。特に信号の少ないエリアや道路が広くて速度が出しやすいエリアでは注意することに越したことはない。