テレマティクス技術を活用したのがテレマチクス保険で、この保険は安全運転をするめ優良ドラーバーに対して保険料を安くするために創出された保険である。

ここで、安全運転をしているというエビデンス(証拠)は何から取得するのかという問題が発生するが、これをカバーしているのがIoTとの連動である。

要は簡単にいうと、モノがインターネットを介して様々な情報交換ができるようにした仕組みをいう。

モノとはありとあらゆるものを指す。例えば、個人の生活では洗濯機、冷蔵庫等がインターネットに繋がること、あるいは会社では工場のラインがインターネットに繋がっていること、あるいは集配するトラックがインターネットに繋がっていることを意味する。

そこで、今後の損保業に対する提案を3点ほどピックアップしたいと考えている。

 

【提案-1】

モニタリング…企業目標に対して色々な角度から監視・進捗の把握等を行なってある設定への測定を行う。損保業界でおいては、システム面を含めて業務全般が円滑にオペレーションが行われているか否かを観察することが肝要となってくる。

これからはますます技術の進歩と普及が物凄いスピードですすむことになり、被保険者の損保に対する変化をどのような形で監視・把握していけば良いかが問われることになろう。ということは縦割り組織では柔軟に対応することは極めて困難になると予見され、会社に対するリスクの管理、保険料率等の計理管理、新商品開発管理等の部門を縦割りではなく横割り的な発想がますます重要となると考えられる。

つまり、モニタリングというファクターは軽視できず、重要になること間違いないであろう。言い換えれば、厳しいコンペティションに乗り越えていくには、今後はますます横割り組織が必要になってくるであろう。。

 

【提案-2】

アナリティクス…分析かつ利用について、どんなデータであるかが最重要課題となろう。データによってはいくら良い手法で分析しても全く意味がないことにある。

どのようなデータを産出していけばいいかが勝敗の分かれ目になってくることに異論はないであろう。衝突を防ぐ装置、交通違反を取り締まる自動取締装置等の装置から、分析に必要不可欠な細部に亘るデータが取得可能であるか否かが、アナリティクスにとっては最重要なものになろう。

この分野でも日進月歩で、各損保業界においても装置の開発が望まれるし、かつ急がれる。アナリティクスによって得られる結果は保険料率の設定や保険引受の査定に大きなインパクトを与え、かつ変化をもたらすことになろう。

 

【提案-3】

ストラテジー…各企業がどう戦略を描いて中長期から短期に至るまでのプラニングを設定して突き進んでいくかがポイントとなろう。

IoT保険における損保業への3つの提案:モニタリング、アナリティクス、ストラテジー

 

ここで、損保への最大のニーズは何か?

おそらく免許取り立てや優良ドライバーにとって魅力的な損保が一番望まれる保険であろうと考えられる。

つまり、先進技術によって、ドライバーのみならず社会に対しても貢献するものになることがポイントである。

例えば、国交省が推進している先進安全自動車ASVはセンサーとブレーキ等を組み合わせたシステムで、このシステムがインターネットを介して数々の運転データをやりとりがますます重要となる。

要はIoTを如何に利用していくかが問題である。これからはモノのインターネットからは目が離せない。このようにIoTを利用した保険が最近叫ばれているテレマティクス保険といわれている