100年近い歴史をもつ国内損保企業。自動車保険も1952年より販売を開始している老舗といって差し支えない。
国内損保大手の中に数えられることはないが、それなりの企業規模をほこり、知名度もまずまずといったところ。
ここの自動車保険は「FAI」・「FAPneo」という商品が基本となって、自身にあった保険を組み上げていくのが本来の形のようですが、「ベリエスト」・「MUSE」・「ON/OFF」という基本補償にプラスアルファされているパック商品から結局は選ぶことになってしまうという・・・
保険料面から見てもリスク細分型にしては割高な保険料といったところ。
特約も充実していて、安心した保険内容にする事は可能。
ただ、パンフレットやホームページで初めて富士火災の自動車保険を見た人で、保険の形を理解できる人はほとんどいないと思います。そのくらい複雑というか整理されていないというか、とにかく理解しづらい。
保険の理解難度だけみれば業界一かもしれません・・・
数年前に起きた大手損保への一斉業務改善命令で富士火災も一部業務改善命令を受けましたが、その後大々的な企業方針の改善を打ち出し、顧客への信頼回復を図るべく努力しています。
企業方針改善・コンプライアンス重視・顧客への説明責任、これらを改善したことで最近では富士火災の評価はよくなってきているように見受けられます。
ホームページが少し古臭いのでもう少しモダニゼーションというかもう少し垢抜けた感じにすればファーストインプレッションも良化すると思うのですが。
HPにパンフレットPDFを置いているのはよいのですが、パンフレットの構成自体をもっと分かりやすくしないとユーザーにはちと厳しいです。
総評として・・・実はリスク細分型保険なのだが、無駄な補償がついてくるパック商品なんだね、という印象を持たれかねない保険です。自動車保険のペットネームを羅列してみると、「FAI」・「FAPneo」・「ベリエスト」・「ベリエストミューズ」・「ON/OFF」、とまぁこんな感じ。わかりやすくパック商品も取り揃えて「百貨店並みのラインナップ」にしてみたが、店内が煩雑すぎて何が置いてあるのかよくワカランな下町の雑貨屋さんになってしまった感じといえば、分かり易いかな・・・