自分が所有していない車を運転していて事故を起こすと、その車を所有している所有者が加入している自動車保険を利用することはできるか否かの問題ですが、結論からいいますと、補償を受けることが不可です。
他人の車の運転は保険が無効になる場合があります!
親が所有している車を借用して事故を起こしたケースがこれに該当する例で、具体的には、親が加入している保険に「年齢条件」、或いは「運転車限定」の特約が付帯されているにも拘らず、補償されないことがあります。
また、友人が所有する車をちょっとだけ借用して事故を起こしたケースでは、友人の加入している保険が有効であった場合には、次回の契約時に等級ダウンが発生して友人に迷惑をかけてしまうことになります。
数日だけ自動車保険を使う方法はあるのか?
上記のような事態を避けるために、数日のみ自動車保険を使いたいというニーズが出てくると思われます。
例えば、1日自動車保険に加入するという手段がありますが、保険料は1日当り概ね1,000円位と安いと思われますが、これを1ケ月にすると30,000円以上の高額となってしまい、随分割高になってしまいます。
このケースでは、対人及び対物に対する補償は無制限かつ車両補償も高額範囲になっているため、車を持っていない人が他人の車を借りて運転するには「安心感」が生まれてきます。この安心感が非常に大切であるといえます。
個人が所有する車を借用して運転する時の保険として、「ちょいのり保険」、「1日自動車保険」等があります。
これらの保険加入する際の注意点として、以下の事項がありますので、留意することが肝要です。
✦自分が所有する車に任意保険に必ず加入していること
✦車の所有者が個人であること。法人名義、レンタカー、配偶者名義等は補償を受けることはできません。
これらの条件以外には、対人、対物に関する補償無制限、搭乗者損害補償といった一般的補償金額が設定されていますことが通常です。
保険の補償範囲を超えますが、車両、レッカー移動に対してもオプションとして付加させることができます。
保険料が1日あたり1,000円になっていますので、10日を考えた場合は保険料は10,000円になりますことから、レンタカーを利用するケースとの判断のしどころとなってきます。
他人の車を運転する日数は10日以内がお奨めです!
「ちょいのり保険」は東京海上日動が提供、「1日自動車保険」はNTTが提供していて、支払は両社ともに毎月の通信と合わせて請求されます。東京海上日動の場合はau叉はソフトバンクの利用料に合わせて請求、NTTはドコモ通信料に合わせて請求されることになっています。
ということは、両保険ともスマホ、叉は携帯電話から申込と契約できる点が利便であるといえます。