安全運転割引が出始めたのはごく最近のことで、この背景にはASV割引を伴うテレマティクス保険が出回ったことに起因していると思われます。割引率は、ポータブルスマイリングロードの運転診断を受診する必要があり、受信結果である「運転診断結果」によって保険会社で割引率が弾き出します。
これを安全運転割引という名目で商品化して販売しているのが損保ジャパン日本興亜です。この安全運転割引は純新規を意味する6S等級叉は7S等級となる場合及び2台目以降車を購入しての契約者をした者に限定されています。いずれにせよ、6S等級叉は7S等級の対象者に限られています。
ポータブルスマイリングロードの運転診断は最終的には割引スコアが弾き出されて、この割引スコアに対応した形で、安全運転割引という名目で保険料の割引を実施しています。この割引適用には以下のような条件が設定されています。
算定に要する期間は契約始期日から10日前を算定のための始期として過去180日間の走行データ及び走行に関連する様々な情報を取り込んで割引スコアの計算を行います。この条件の他に算定するためには
✦割引適用会社が有効と判断した走行距離が10時間以上
✦割引適用会社が有効と判断した走行がある日数合計が5日以上
の2つの条件を満たす必要があります。
これを裏返せば、車を買って初めて運転する人には適した割引といえるのではないでしょうか?
車を買って初めて運転する人向きの割引が安全運転割引!
この安全運転割引は今のところ、損保ジャパン日本興亜が取り扱っていて、その他の保険会社においては、他の名目で取り扱っています。
例えば、「やさしい運転キャッシュバックタイプ」、「つながる自動車保険」或いは「テレマティクス保険」といったものがこれに該当します。
しかしながら、これらの根幹にあるのは安全運転です。情報の収集方法はマチマチで、スマホアプリを始めとし、カーナビ・データ等からドライブに関する様々なデータを収集して安全運転面での分析と診断を出力させて、「運転診断結果」を弾き出しています。
弾き出すアルゴリズムは各保険会社によって異なってきます。例えば、損保ジャパン日本興亜においては、スマホアプリと連携させて5日以上かつ10時間以上のデータを収集し、ハンドル操作、ブレーキ操作等の局面から運転特性を診断します。その結果を元にして割引率を計算するための割引スコアを100%満点に対してどのくらいのスコアかを算出しているのが実情のようです。
等級 | 点数 | 割引率 |
6S等級 | 80~100 | 20% |
60~79 | 12% | |
7S等級 | 80~100 | 5% |
60~79 | 3% |
今のところ、安全運転割引という名目で取り扱っているは、損保ジャパン日本興亜の1社のみですが、その他について下記のようにリストアップしました。
安全運転割引のある会社一覧
保険会社名 | 取 扱 品 目 | |
1. | 損保ジャパン日本興亜 | 安全運転割引 |
2. | ソニー損保 | ドライブカウンター設置によるやさしい運転キャッシュバック型 |
3. | あいおいニッセイ同和損保 | カーナビとスマホとの連携によるつながる自動車保険 |
4. | 東京海上日動火災 | テレマティクス保険 |
安全運転割引は増車を含めて初めての自動車保険を対象としています。但し、デメリットもあります。自動車保険に加入する前の段階であるため、止むなくレンタカー等で5日以上かつ10時間以上の運転を行って安全運転診断を受けることがデメリットであるといえます。