以前よく聞かれた「外資系の自動車保険は保険料が安い。」というのは今や過去の話であって、現在においては国内の保険会社と比較してもそれ程でもないといえそうです。
外資系の損保会社では通販型にリスク細分型をプラス導入することで価格を安くすることが出来ましたが、今では国内損保とは殆ど差異はなくなってきています。
リスク細分型とは周知の事実として年齢・性別・免許証の色・車種等について細かく分類化を図って、そのリスクに対応させて保険料を定めていく方法が価格ダウンの要因でしたが、今では国内の損保会社に於いても導入されてきていて、しかも、通販型の国内損保会社が増加したことにより差異がなくなってきています。
このリスク細分型の保険は1997年に保険の自由化に伴う新たに導入されたシステムです。このような状況で外資系のデメリットとは何をいうのかをみていくことにします。国内損保会社と殆ど差異がなくなってきたことから、今後は撤退していくのではないかというリスクを抱えることになってしまいます。
外資系の自動車保険デメリット!
外資系デメリット1:撤退するというリスクが最も大きいデメリットとなりそう!
このデメリットを少しでも和らげるためには、継続を強調している外資系の損保会社がボチボチ出現してきています。
例えば、元来ニューヨークに本拠地を構えるAIGグループであるアメリカンホーム・ダイレクトは継続させる対策として、ソニー損保に引き継いでもらう相手先に選別してユーザに案内を徹底して行っています。
2013年に保険持株会社「AIGジャパンホールディングス」を設立して運用を始めています。この中には、自動車保険を取り扱いを行っている会社として、AIU損害保険、富士火災海上保険、アメリカンホームダイレクトの3社があります。
しかし、アメリカンホームダイレクトに於いては既に新たな契約販売から撤退していて、今後のAIG傘下に属している損保会社の動きを注視することが肝要となってきます。
次にデメリットとして考えられるのは、突然の事故には迅速に対応が出来ないことが考えられます。
外資系デメリット2:突然の事故に迅速に対応が出来ない!
もう一つのデメリットはユーザ向けのカスタマイズ、つまり、オーダーメイド型が基本方針となっているため、ある程度の保険に関する知識が必要となってくる場面が出てきます。
メリット、デメリットはまさしく表裏一体の考え方といえます。何をポイントにして選別するかは本人次第といえます。
外資系デメリット3:保険に関する知識をある程度持っていることが求められる!
また、外資系の損保会社では、契約が完了した後の対応が国内損保会社と違って、懇切丁寧に教えてくれることは望めません。
裏を返せば、保険にある程度精通した人向きで、保険に疎い人は避けたほうがいいのではないかと考えられます。
外資系デメリット4:契約完了後の対応に難がありそう!
以上の4点が大きなデメリットとして考えられます。現状の傾向として、自動車保険における差別化が進み競争が激化してきています。
従って、国内損保会社か外資系損保会社かは動向を見極めることと、本人の置かれている等をじっくり吟味した上で選択することが、ますます重要となってきます。と同時に動向に注視することも大事になってきます。