一般の乗用車の自動車保険は非常に便利になってきており、多くの方がダイレクト保険を活用しているのが現状です。代理店に直接足を運ばずネットで済むことから、とても簡単、便利、格安と三拍子揃っています。
一方、緑や黒ナンバーのトラックやダンプ、タクシーなど業務用として使われているはたらくクルマの自動車保険への加入は、未だにそれほど多くの会社が扱っている訳ではありません。昔よりは多少扱う保険会社も増えていますが、ダイレクト保険で扱っているところはまだまだそこまで多くはありません。
また、事業用の自動車保険は「仕事として使うので走行距離が増え、事故を起こす可能性が高くなるため保険料が高い」というのがネックです。絶対に事故を起こさないという保証はないので、まぁ保険会社からしてみればやむを得ない事情と言えるでしょう。しかし、会社や個人事業主にしてみれば、月額で5,000円~10,000円くらい金額が上がることを考えると痛いですよね。
では、一生懸命働いているのになかなか自動車保険に加入できない方は、どこの保険会社に入ればいいのでしょう?ということで、車で業務をされている方へのお勧めの自動車保険をご案内します。
使用目的が業務用に該当する基準
業務目的として車を使う場合は、一定の基準があります。
■週5日以上で月に15日以上車を業務に使っている。
■車体に会社名などが施されており、業務として使用されている。
■法人である。
というのが基本的な条件です。実際、稼働する時間がそれ以下になってしまう場合は、日常生活用やレジャー用としてしか認められません。もし、使用目的を偽って申告して万が一事故に遭ってしまった場合は、告知義務違反として保険金が下りないというケースもあります。正しい使用目的で申告しましょう。
トラックやダンプの自動車保険:はたらくクルマの自動車保険
今、働く車に乗っていらっしゃる方の多くが、どんどん加入している保険があります。それが株式会社未来が運営している「はたらくクルマの自動車保険」というもの。こちらの会社を順に追って説明しますと以下のようになっています。
高速情報協同組合→ETC協同組合(姉妹団体)→株式会社未来(はたらくクルマ自動車保険)
というふうな組織図になっています。高速情報協同組合は10,000社以上を超える団体で、とても大きい規模の組合なので信頼度は抜群!ETC共同組合は「法人ETCカード」や「燃料カード」「損保代理店」他を行っており、株式会社未来はETC共同組合の法人部門が運営しているので、ETC共同組合と同じようなものです。
また、損害保険会社は「三井住友海上火災保険株式会社」と「損害保険ジャパン日本興亜株式会社」などの大手が引き受けを行っているので、とても安心できますし、信頼度も申し分ありません(生命保険も多数扱っています)。
はたらくクルマの自動車保険の見積書やサービス
見積書をゲットするのもいたって簡単!なんと見積書に必要なのは「車検証」のみ!これってなかなか凄くないですか!?はたらくクルマの自動車保険のホームページから見積もりフォームの必須項目に必要事項を入力して、車検証のコピーをメールまたはFAXで送れば完了です(スマホからでも手続きできます)。そして、申し込み時に現金ご不要!支払い方法は月払いでもOK。また、保険料の引き落としは翌月からと至れり尽くせりの充実したサービスを行っています。
「とにかくすぐ保険に入りたい!」という方で必要書類に不備がなければ、最短で当日に加入することもできます。
そして、肝心かなめなサービスですが、一番重要なロードサービスが充実していること。よくある「鍵を掛けたままドアをロックしてしまった!」とか、「バッテリー上がり」「ガス欠してしまった」などのトラブルから、レッカーまで満足できるサービスを全国約3,500箇所で行っています(JAFに加盟していなくてもレッカーを利用できるのも売り)。また、全国に13箇所のサービスセンターを展開し、140以上の弁護士事務所が万一の時にサポートしてくれるのがかなり心強く安心できます!
トラックやダンプの自動車保険:セコム損保
ダイレクト型で法人契約ができるのが、こちらのセコム損保。元々はダイレクト型の保険会社ではなく、1950年に設立された東洋火災海上保険という立派な保険会社で、1998年にセコムグループが参入してから社名などを変更し、現在に至ります。
もちろんダイレクト型の保険なので、金額は比較的安くなりますが1台しか契約できないのがネック(緑、黒ナンバー非対応)。復数台になる場合は代理店型での契約になるようです。ただし、事故対応能力やロードサービスが非常に充実しているため、万が一の事故を起こした際には、交通整理はもちろんレッカー車の手配など、緊急に対応してくれると評判です。
また、必要な補償だけをチョイスすることができるのが便利。車両保険の免責は4段階の設定があるので、負担額を設定することで保険料を安く済ませることも可能です。さらに、走行距離区分がないため保険料を下げることもできます。
トラックやダンプの自動車保険:チューリッヒ保険
こちらは法人契約の台数が1台から可能で、最大5台まで可能ですがノンフリート契約限定です(6台以上は個人、法人に関わらず、契約自体ができません)。基本的には一部の特殊車両「1」「8」ナンバーや改造車など、引き受けできないこともあるようです・・・というか緑、黒ナンバーのトラックやダンプ、タクシーなどは契約できないようです。また、ロードサービスは受けられますが、全ての補償内容が使える訳ではなく、ある程度の制限がかけられてしまいます。そして、残念なのがチューリッヒ保険はネットからの法人申し込みは受け付けていません。
というように、「はたらくクルマの自動車保険」と「セコム損保」「チューリッヒ保険」について簡単に記載しました。法人契約ができるところもありますが、1台までとか一部のサービスが受けられない、緑、黒ナンバーのトラックやダンプ、タクシーなどは契約できないなどあります。
「はたらくクルマの自動車保険」が個人事業主だとか法人だとか関係なし、緑、黒ナンバーなども関係なく任意保険を申し込めるので、BESTではないかと思います。
※特定の企業をお勧めする訳ではなく、あくまでも業務用の自動車保険に対する個人的見解です。