自動車保険は我々を守るためのものであるが使うと高くなるという話をよく聞く。
使ったら高くなるから実費で出した方が安いのであれば使わない方が良いという事もあるのでどれぐらい違うか見て見た。
自動車保険を使うと高くなる正体とは?
用は高くなるというのは等級が下がることによる保険料の増加だ。
これを見ると良く分かる。
これは1~20の等級を示す表だが4等級から等級を使わないとだんだん割引されていくのが分かる。
6等級があった人が事故を起こして自動車保険を使った場合3つ等級が下がる。
3等級の12%増がゾーンになってしまうので81,000円の保険料だった人が110,000円となるわけである。
その損失額は29,000円!
損失はこれだけに留まらず本来は翌年7等級で30%引きで70,000円になっていた事を考えれば4万円の損失とも言える。
また下がってしまった3等級から30%引きとなる7等級に上げるには4年という歳月を要するので6等級の人は4年で10等級になっているわけですしその分の割引率の損失はさらなるものになるでしょう。
事故を起こした場合 | 事故を起こさなかった場合 |
翌年3等級で110,000円 | 翌年7等級で81,000円 |
2年目は4等級で98,000円 | 2年目8等級で60,000円 |
3年目は5等級で87,000円 | 3年目9等級で57,000円 |
事故を起こした場合の3年間の合計は295,000円
事故を起こさなかった場合の3年間の合計は198,000円
3年で97,000円の損失という事である。
事故を起こした場合の翌年ばかりの保険料割増だけに注視してしまいそうだが3年で見た場合これだけ大きな金額の開きがある。
開きは20等級になるまで縮まらないわけなのでこの損失は広がるばかりである。
この記事のタイトルである「自動車保険は使うと高くなる」というのはその通りとしか言えないという事になる。
ただ自動車保険を使うか使わないべきかは実際の費用を見て決めたいものである。
またこの等級が下がるというのは自動車保険を使ったらすべての項目でというわけではない。
例えばこの表である。
車の事故 | 3等級ダウン |
車の落書きや盗難被害 | 1等級ダウン |
人身傷害、搭乗者傷害、個人賠償など | 等級ダウンなし |
これでも分かるように1つしか下がらない事故もあればまったく下がらないで補償してもらえるものもあります。
ここも抑えたいポイントですね。
弁護士費用特約などのそういった特約類も等級ダウンがない場合があります。
事故以外は必ず自動車保険会社に確認しましょう。
もらえるものをもらわない程の損失はありません。