2009年1月設立の国内ダイレクト型損保。ここ最近の成長は目覚しく2012年度の正味保険金収入は前年度の2倍という驚異的成長を果たした。同時に正味保険金収入>保険引当損失となり一気に繰越負債を償却する事ができる段階までになった。東京海上グループ傘下という強みもあり、今後の成長が大い に期待できる損保である。
国内ダイレクト販売型の期待のルーキーとして登場し、ダイレクト型ならではの割安な保険料を武器に一躍自動車保険業界のトップに躍り出た会社です。価格・事故対応共にダイレクト系のみならず代理店販売型も含めた業界全体でもトップレベルの満足度を獲得するに至りました。
保険の特徴はソニー損保と同じく走行距離に応じた保険料体系となります。そのほか、免許証の色・年齢・運転者範囲・使用目的などリスクを細分化する事で保険料を低く抑えられるようになっています。
保険内容も「オーダーメイドタイプ」で自由に補償内容を選べるようになっていて、必要な補償内容のみを契約する事が出来ます。ただ、このタイプの保険は自分のスタイル(使用目的・年間走行距離など)が保険料に大きく関わってくるため、免許を取り立ての人などのいわゆる「自動車保険初心者」はあまり向かない保険になってしまいます。そこでイーデザインは初心者向け用の「はじめてプラン」や最も多い保険の形を「みんなとおなじプラン」、そのほか「ファミリープラン」や「女性にやさしいプラン」など、様々なタイプのユーザーに対応できるプランを複数用意。これによりカスタマイズが難しいこの保険を利用しやすくなるよう工夫がされています。顧客の立場に立ったきめ細かい心配りができているのがよくわかります。
ネットからの申込みで10,000円割引。さらに更新時にもこの10,000円割引が適用されるのでネット契約による割引額は業界No.1といってもよいでしょう。
ロードサービスに関しては平均点のサービス内容でいざという時に困ることはないでしょう。サービス拠点数も全国約5,000箇所でダイレクト系でも平均以上の規模は有していると思います。
ダイレクト系でいつも槍玉に挙げられるのが「事故対応・事故処理」に関してですが、イーデザインはダイレクト系で最も評価が高い損保になっています。特に注目すべき点としては「セカンドオピニオンサービス」があることでしょう。担当者の意見だけでは納得がいかなかったったり、担当者ともめてまともな対応をしてもらえなくなったりする場合が多々あります。そこを相談専用窓口を設置してユーザーの意見・主張・要望を柔軟に聞くことでトラブルを未然に防ぐことが出来ています。これが、事故対応満足度最高レベルとなっているひとつの要因であることは想像に難くありません。
とはいえ、よいところばかりだとは言い切れません。営業を開始してからまだ間もない為事故処理件数が少ないという点と、事故処理拠点が東京と大阪の2箇所のみというのは、今後規模が大きくなっていくに従って不安材料となります。やはり、各地域に1箇所以上の事故処理拠点は欲しいところです。
総評として・・・現在業界内において実質トップの座にいるといっても過言ではないイーデザイン損保。価格面・対応面を含めた総合評価・満足度で1位総なめしている状況です。先ほども言いましたが、会社ができてまだ間もないです(一番若いかもしれません)それゆえの不確定要素・不安要素をはらんでいるのは否定できません。今後の戦略展開でこの満足度などは大きく変化していくでしょうが、ユーザーのニーズにしっかりと耳を傾けてそれに対応できるだけの柔軟性をもった会社であると感じています。同業他社の抜本的な経営方針の改革がなければしばらくはユーザー評価トップの座は安泰でしょう。