これまで誰も言えなかった自動車保険のワーストランキングを考察してみました。このような「ワースト」というタイトルでは企業サイトなどは絶対に書けない内容ですよね。
しかしエンドから考えると失敗したくない加入後に後悔したくないというのも充分にわかります。ここではそういった声も踏まえて本音でワーストランキングを真剣に考えてみました。
自動車保険 ワーストランキング!気になる順位は?
個人によって良い悪いは変わりますので何をもって悪評とするか?ここを判断するのは難しいと思います。色々なケースによって判断していきましょう。
操作不可能な苦情件数での自動車保険ワーストランキング
自動車保険会社は損害保険協会へほぼ会員登録しているわけですがここの機関が各々の自動車保険会社で苦情があった件数を公表している。協会での苦情件数は操作ができないためワーストランキングを決める上での信ぴょう性は高まる。
ただ契約手続き時や事故後の保険料の支払いなど項目ごとに分かれておりますが契約前に関してはその自動車保険の事実上の満足度は異なると思いますので保険料のお支払い、契約後の管理、その他契約後の苦情の3点を足して契約中のみの苦情割合だけを限定して算出してみました。契約前手続きなどより契約してからの方が気になるかと思います。
直近のデーターですと2022年4月~6月のものがありますのでそれを基に順位付けしていみました。
下記の見方は東京海上日動を例に出しますと
「苦情927件のうち契約中でのトラブルが94.2%」という意味合いとなります。
東京海上日動の苦情の94.2%が契約後のトラブルだった事が分かります。2021年の苦情総数も記載しておきました。
自動車保険会社 2022年4月~6月 | 2021年 |
1位 東京海上日動 苦情927件(契約中94.2%) | 190件 |
2位 損害保険ジャパン 苦情750件(契約中94.5%) | 183件 |
3位 三井住友海上 苦情557件(契約中92.5%) | 317件 |
4位 あいおいニッセイ 苦情381件(契約中92.9%) | 203件 |
5位 セコム損害保険 苦情352件(契約中75.7%) | 168件 |
6位 ソニー損害保険 苦情106件(契約中93.4%) | 252件 |
7位 AIG損害保険 苦情105件(契約中89.5%) | 2868件 |
10位 SBI損害保険 苦情96件(契約中97.9%) | 3302件 |
11位 アクサ損害保険 苦情87件(契約中90.7%) | 408件 |
12位 おとなの自動車保険 苦情72件(契約中98.5%) | 1424件 |
13位 日新火災海上保険 苦情67件 (契約中97%) | 1916件 |
14位 共栄火災 苦情66件(契約中95.4%) | 326件 |
15位 楽天損害保険 苦情63件(契約中90.5%) | 206件 |
16位 三井ダイレクト 苦情46件(契約中100%) | 470件 |
17位 イーデザイン損害保険 苦情33件(契約中96.9%) | 103件 |
18位 AU損害保険 苦情2件(契約中50%) | 29件 |
※チューリッヒは損害保険のデーターにはございませんが独自で公表している苦情件数は5,675件で契約中の割合が55.7%となります。
1位の三井ダイレクトは契約前のトラブル以外での苦情が10割ととても多いですね。確かにそう考えると加入後のワーストランキングとしては良い判断基準となりそうです。
(2018年の以前のデーター)
1位 共栄火災 苦情1,855件(契約中91.4%) |
2位 三井住友海上 苦情5,972件(契約中80.1%) |
3位 イーデザイン損害保険 苦情576件(契約中78.3%) |
4位 あいおいニッセイ 苦情6,167件(契約中77.5%) |
5位 損害保険ジャパン 苦情9,481件(契約中76.7%) |
6位 楽天損害保険 苦情396件(契約中71%) |
7位 SBI損害保険 苦情2,774件(契約中70%) |
8位 日新火災海上保険 苦情614件 (契約中66.8%) |
9位 東京海上日動 苦情9,259件(契約中66.4%) |
10位 セゾン自動車 苦情588件(契約中65.5%) |
11位 セコム損害保険 苦情352件(契約中65.3%) |
12位 アクサ損害保険 苦情11,890件(契約中58%) |
13位 三井ダイレクト 苦情666件(契約中47.6%) |
14位 ソニー損害保険 苦情4,909件(契約中47.2%) |
満足度調査でのワーストランキング
第3機関でアンケート数万規模の顧客満足度調査を行っているいくつかのサイトがあります。
こちらは事故対応や仕事の精度、商品の充実度などからランキングを形成するわけですが良い順ではなく悪い順に並べると評価があまりされていないワーストランキングになるという見方もできるのではないだろうか。
ですから良い評価が少なかった順というもので直接的な悪口が多かったというわけではありません。
順位はこちらです。
(2022年のデーター)
1位 楽天損害保険 |
2位 セコム損害保険 |
3位 共栄火災海上保険 |
4位 あいおいニッセイ同和損害保険 |
5位 三井ダイレクト損害保険 |
6位 アクサ損害保険(アクサダイレクト) |
7位 三井住友海上火災保険 |
8位 日新火災海上保険 |
9位 損保ジャパン |
10位 チューリッヒ保険 |
11位 SBI損害保険 |
12位 東京海上日動火災保険 |
13位 イーデザイン損害保険 |
14位 AIG損害保険 |
15位 セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険) |
16位 ソニー損害保険 |
全部で16社中トータル的に投票結果が悪かった順ですが如何でしょうか。少なからず良い評価を書こうという意識にはならない会社とは言えます。
楽天やセコムは利用者数が少ないのでコメントが集まらなかったという事が想像できますがその反面まあまあの契約者がいるはずのあいおいニッセイや共栄火災、三井ダイレクトのコメント数が少ないのが残念です。
考えられるのは特に悪くも良くもなく他社と比べるとずば抜けている点が特になかったのではないだろうか。
ただチューリッヒやSBI損保については安さという意味では高順位なのにトータル的に点数が悪くなるというのは少し気になりますね。
よっぽど商品内容や事故対応での評価が薄いというのが分かります。保険料を省いた場合の満足度調査のワーストランキングはチューリッヒやSBI損保となるかもしれません。
格付けによるワーストランキング
格付けランキングとは財務力を示す指標です。世界的にも信用力のある格付け会社が世界規模で企業のランク付けをしています。
この順位はその格付けランキングのワーストバージョンです。
今回格付けとして記載しているのは全部で5社。
SP(スタンダード&プアーズ) MJ(ムーディーズ・ジャパン) JCR(日本格付研究所) RI(格付投資情報センター ) FR(フィッチレーティングス ) |
格付 | 保険会社 | 信用格付け | 売上高 | ||||
SP | MJ | JCR | RI | FR | |||
70点 | 大同火災海上保険 | BBB+ | BBB+ | 171.2億円 | |||
72点 | 楽天損害保険 | A | 245.7億円 | ||||
75点 | AIG損害保険 | A+ | 1,768.8億円 | ||||
79点 | 共栄火災海上保険 | A | A+ | 1,666.6億円 | |||
79点 | Chubb損害保険 | AA- | 251.1億円 | ||||
81点 | セコム損害保険 | A- | AA | 516.2億円 | |||
82点 | セゾン自動車火災保険 | AA | 510.7億円 | ||||
82点 | 日新火災海上保険 | AA | 1,488.5億円 | ||||
86点 | 三井住友海上火災保険 | A+ | A1 | AA+ | AA | A+ | 1.5兆円 |
87点 | あいおいニッセイ | A+ | A1 | AA+ | AA | 1.2兆円 | |
87点 | 損害保険ジャパン | A+ | A1 | AA+ | AA | 2.1兆円 | |
90点 | 東京海上日動火災保険 | A+ | Aa3 | AAA | AA+ | AA- | 2.2兆円 |
アルファベットの評価は
(A-⇒A⇒A+、A⇒AA⇒AAAの順に評価が高くなります。)
年配の方は聞いた事のない会社ではなくディーラで修理や購入をしますよね。
そういった企業の安心度や母体を意識する人にはこのワーストランキングは参考となります。
自動車保険ワーストランキングまとめ
上記の満足度調査と苦情が寄せられた件数を比較してまとめてみるとあいおいニッセイやSBI損保、チューリッヒが総合的には高順位でしたね。
だからと言ってワーストな自動車保険とは言いませんが個人が投稿しているような口コミやなんらかの個の判断が関与しているサイト等よりは信ぴょう性のあるものだと思います。
ワーストランキングを見る際はこのようなデーターに基づいて判断すると良いでしょう。
ご参考にしてください。