あいおい損保とニッセイ同和損保が2010年に合併。一躍大手損保に名を連ねることtなった。また、三井住友グループと経営統合しお互いの弱い部分・地域を補完しあうことで全国的な経営展開を推し進めている。
あいおいニッセイの保険商品は「個人むけ自動車保険(タフ)」と「家庭向け自動車保険(タフシンプル)」の2種類が用意されています。
補償の内容自体に大差はありません。大きな違いは、「リスク細分型の個人向け」と「リスク細分を行わず家族構成に左右されない家庭向け」というところにあります。
具体的に示すと、
個人向け(タフ)のみ:ゴールド免許割引適用、年齢区分35歳以上の設定が可能、車の使用目的の選択、運転者範囲で本人限定が選択可能、人身傷害が自動付帯
これらのリスク細分項目は「家庭向け」にはありません。ただし、対応車種はタフシンプルのほうが広いです(タフの場合自家用8車種のみが保険対象)。人身傷害も特約扱いになっています。
なぜわざわざ2つに分けたのかは不明です。断言できるのは「会社の都合」であるということだけです。ユーザーからすれば、
・ゴールド免許割引が適用されるかどうかはそちらで判断してください。
・年齢区分、使用目的、運転者範囲はこちらで選択します。
そのほか、人身傷害は選択可能にすればよいし、対応車種もタフシンプルに合わせればよい。
結果、個人向け保険と同じ条件となるような場合に割引率を上乗せしてあげればよいだけなのです。
全体像を見渡すと、あわせて1つの保険にすることはそれほど難しいことではないと思うのですが、それは無理な相談のようです。
他社の中には「ゴールド免許割引有、さらに家族全員ゴールド免許なら割引率アップ」という割引制度を採用しているところもあるので、なんとも不自由さというか、小難しさというかそんなものをいろいろ感じてしまいます。
ロードサービスはあいおいニッセイのウリの1つのようです。レッカー60km無料は必ず謳ってきます。距離無制限となる場合もあるようなので悪くはありません。でもチューリッヒはレッカー100km無料ですから、業界最高レベルというわけでもなさそうです。
その他ロードサービスはいたって業界平均レベル。ペット搭乗時諸費用補償はなく、帰宅・宿泊費補償は特約による付帯となりますので、総合的に見て上位レベルのサービスとはいえないです。
代理店販売型の命綱とも言える「顧客対応」・「事故対応」・「事故処理」・その他を含めた総合的な事故対応満足度に関してですが、
代理店販売型ではほぼ最下位です・・・。
口コミの内、事故処理に関してはあてにならないものばかりなので低評価だろうと酷評だろうと私は考慮に入れません。
ただ、「電話対応」だけは別です。お互い顔が見えない状況、言葉でのみの意思伝達、さらに事故という特殊な状況。こういう状況では特に細心の注意と心配りを持って対応するのが常識です。(全ての業界において共通していると思います。)あいおいニッセイは「それがほとんど出来ていません。これほどまでに電話対応の悪さに言及されている損保は他にないです。事実、大手調査会社によるレイティングにおいても事故対応満足度は最低ランクとなっています。
対応する社員によってクォリティは多少は左右されてしまうのは仕方のないことですが、それを差し引いても代理店販売型損保の中では突出して対応が悪いです。