少し前になりますが、損保ではありませんが、生保の会社が破綻して、その保険に関する様々な影響があったことを聞いています。しかしこのうようなことは生保に限ったことではありません。損保会社においても起こりうることを想像してしまいますし、心配する人が出てくると思われます。でも、心配は杞憂と帰します。
会社が破綻しても、契約者の利益を保護するために契約は保護されることになっています。
損害保険契約者保護機構という制度が契約者を保護する機能が働いてきます。但し、保護される内容は保険によって異なってきます。
会社破綻後3ケ月間は事故を起こしても保険金の100%が補償されます。
破綻3ケ月以内であれば、保険会社の破綻の影響は皆無といえます。ということは3ケ月経過した場合はどうなるのかという問題が浮上してきます。
3ケ月経ってしまいますと、100%の補償は受けられなくなります。保険金に対して80%の補償範囲に減ってしまいますので、十分注意する必要があります。つまり、会社が破綻した場合は速やかに3ケ月以内に他の保険会社の選定作業を行なって新たな保険会社と契約を交わすことがポイントとなります。
他の保険会社との契約が遅延したり放っておきますと、残りの20%は残念ながら自己負担となってしまいます。
これで済めばいいですが、どのような事故を起こしてしまうかの予測は全く見当も尽きません。もしかすると、自分自身が破綻に追い込まれる可能性が考えられます。このような事態に陥らないためにも、保険会社が破綻した時は、速やかに他の保険会社との新たな契約に移行すべきであるといえます。
破綻した保険会社に対して保険解約の手続きを行うことになりますが、この時に解約返戻金、もしくは満期返戻金がある場合は、移行前の本来の金額の80%がされることになります。
「移行前の本来の金額の80%が補償される」ことを忘れないことが肝要です。